HTML備忘録 / はじめに

  • 2003年7月18日:作成
  • 2018年10月26日:全面改訂

旧項目「HTML研究所」は2003年に、ダイヤルアップ接続、HTML 4.01、Windows 9x、Internet Explorer 4を標準環境にまとめられた。乱立する独自ブラウザ達は我儘でHTML解釈のみならずJavaScriptやCSS対応もマチマチで、共通の表示と動作を得るための最大公約数的記述法を日々模索、本当に手を焼いたが、あれこれ工夫して解決するのが楽しい時代でもあった (^_^)

それから時は流れWebを取り巻く状況は大きく変化、当時対象とした環境もほぼ絶滅し、旧スタイルの記述根拠は既に失われている。そこで、旧項目を私が考える2018年現在の旧型環境の現状に合わせHTML5、CSS3、Windows XP、FireFox 48を標準環境に全面改定し、新項目「HTML備忘録」とした。

そんな大それた物ではないので、名称は当時流行りの「研究所」から「備忘録」に変更している。また、旧項目「HTML研究所」はバックアップを残してあるので、昔話はそちらまで。

html5とCSS

旧スタイルはその時点では最新であった1999年12月勧告のHTML 4.01を順守し、その中から雑多な旧環境で問題が少ない機能のみ選んで使用していた。その後、HTMLは放置状態となりXHTMLに移行するのか?と日和っていたら、突如、2014年10月にHTML5が勧告されそれが現在の主流となっている(XHTMLに移行しなくて良かった、とオモフ (^^ゞ)。

既に勧告から4年が経過し古めのブラウザでも対応しており、かつブラウザの仕様統一が進んだ(タグの独自解釈が減った)ことから、新スタイルではhtml5を導入する。

構造を規定するHTMLに体裁(スタイル)を付加するCSS(Cascading Style Sheets)の登場は意外に古く、1996年12月が最初の勧告であるが、ブラウザのCSS実装が進まずあまり普及しなかった。HTML4勧告の頃にはCSSの実装は進んでいたものの、ブラウザのCSS独自解釈のため共通表示を得ることが極めて難しく、旧スタイルでのCSSは<ul>、<ol>、<dl>および<p>の行間調整、<p>の文頭字下げ、<h1~6>のマージン調整、およびリンクの下線制御の4項目に限定していた。

しかし、現在ではブラウザのCSS実装状況は改善、独自解釈が減り基本機能であれば問題なく使用できると判断したので、新スタイルではCSSも本格導入とする。

このHTMLとCSSの組合わせが真価を発揮するのは、構造(HTML)と体裁(CSS)が完全分離された場合であるが、HTML5を正しく記述すれば自然とそうなるハズである。なお、CSSのタグ内直接記述は規則上正しくても、メンテナンス性を著しく損なうので本当に少数例外のピンポイント修正に限定する。正しい記述に関しては優秀な解説サイトが多数存在し、私は主にHTMLクイックリファレンスを参考とさせて頂いている、感謝 m(_ _)m

また、総本山のW3Cではバリデーションチェック(HTMLCSS)が受けられる。HTML(Markup Validation Service)は英文サイトであるが、HTMLを手打ちできる程度の英(単)語力があれば大丈夫だと思う。なお、チェックされるのは記述の文法上の正誤であって、その機能の使用目的の適否ではない。文字サイズ変更を目的に文章全体を<h1>で挟んでいても*チェックに合格してしまうが、それは明らかに適切な用法ではない。そうしたことは、常に自身で意識して正当性を担保する必要がある。

*私は今年(2018年)この手法を使っているサイトを見た!

作業効率が高く表現力も豊かなCSSではあるが、すべてCSSで解決することが正しい選択かまだ判断できていない。例えば、純粋な表は普通に構造タグ<table>で書けば良いのあって、それをCSSを駆使して表的に配置して個々のborderで罫線を引く必然性が感じられない。技術的面白さは認めるが・・・。

幸い私は単独作業はぐれもんなので関係ないが、複数で作業する場合、自分だけの都合で勝手にCSSを書換えるアフォ~が1人でも混じっていたら、トンデモナイ事態が起こる気がする (-"-)


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