2017年10月15日バックアップの旧・時代おくれです 現行サイトはこちら
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(9):検討中の問題

2003年7月18日作成/2003年12月22日更新/1加筆


検討中と言うと聞こえが良いですが、実際には『能力が及ばない問題』、『現実的に 解決不可能な問題』そして『考えるのを放棄した問題』が集められています。時間が経て ば解決されて減っていく性質のものではありません。どちらかと言う と増えていく可能性の方が高いです。

知りたい事がここに有る方、ご愁傷様でした (^_^;)。


顔文字と記号の使用

みれば分かるように私は(いい年をして ^_^;)顔文字が大好きです。顔文字は(厳密 には)文字でも無いのに意味を、場合によっては通常の文字より強力な意味を持ちますが、 音声ブラウザでは意味不明、自動文書処理など不可能でしょ う。『ありがとう、M$(^o^)』と『ありが とう、M$凸(‾_‾メ)』は正反対の意味を持ちますが、文字列のみで処 理すると同じ意味になってしまいます。

使わなければ解決する問題なのですが、やめられません。使ってしまいますので、音 声ブラウザ向けに『私が良く使用する顔文字』の解説をしておきます。体験版の制限事項 なので確認できませんが、音声ブラウザでも顔文字を『ナキガオ』とか『ヒヤアセ』のよ うに単語登録できると思います。なお、読みが空欄の顔文字は『記号も読み上げるモード』 にしないと読み飛ばされますが、どこで切り替えるのかわかりません(^^ゞ。


顔文字表情読み意味備考
(^_^;)冷や汗を流している
冷や汗
(^^ゞ頭を掻いている
エッヘッヘ、なんちゃって
(‾_‾;)むっとした顔
困った野郎だ
(‾_‾メ)むっとしてキレた顔ムカッ、この野郎!
凸(‾_‾メ)相手を挑発トツ、メこのド阿呆!超下品
(^o^)笑顔オーよかった、わーい!
m(__)mお辞儀をするエム、エムありがとう、ごめんなさい
(T_T)泣き顔ティ、ティシクシク、悲しい
(*_*)呆然としている
えー、びっくり、なんでだろう?
(>_<)顔をしかめている
イタイ!
(=_=)疲れた顔
眠い、徹夜あけ
(^_-)ウインクしている
言わないけど察してね

また、文字数の節約や効果を狙って記号を使用 していますが、音声ブラウザでは(私の使い方が悪いのか)うまく意味が伝わりません。

ブラウザの機能対応表で『○、まる』や『×、ばつ』など記号を多用していますが、 記号として読み飛ばされ意味をなしていません。『原因はブラウザ?』のように『不確か さ』を表現すると、『?、クエスチョンマーク』が読み飛ばされ『確定』してしまいます。 イントネーション(語尾が上がる)で対応していると言う情報もありますが、私では聞き 取れません。逆に、『や〜い』は『や、から、い』と記号として読まれてしまいます。確 かに正しい日本語と言う意味では問題もありますが、『やーい』と『や〜い』はニュアン スが違います。

私の文章力および情報提供能力が飛躍的に向上するか、音声ブラウザが進化して微妙な ニュアンスも再現できるようになるか、前者はなさそうなので後者に期待します。なお、 私は音声ブラウザに限らず特定ブラウザを前提にしたソースは書いていません。すべて同列、 平等です。


隠し文字/弱調と強調

HTMLには意味を弱める機能がありません。強いて言えば<small>ですが、文 字を意図的に小さくしたら、全ての努力をぶち壊してしまいます。 そこで、本筋から外れる部分、読まなくてもよい 部分は『文字色Navyの隠し文字』にして目立たない様にしています。そして 意識しないと読めない事を逆手にとって、 この『隠し文字』を最大級の強調手法とするお 遊びにも使用しています。

当然、文字色が変えられないブラウザと音声ブラウザには意図が伝わりません。顔文 字と同じでやめれば済む事ですが、やめられません。この微妙なニュアンス、『や〜い、 さらし者』を共有する良い方法はないでしょうか?


<ul>、<ol>、<dl>

リストを使うと<table>よりも楽に文章が整形可能で、非常に読み易くなりま す。『時代おくれ』でもリスト、特に説明付きリスト(用語解説リスト)<dl>を好 んで使用していますが、使用目的の正当性に若干の疑問を感じていま す。『項目タイトル−対応する内容の組合せ』を 表現するのに使用していますが、純粋に辞書的な用語定義や解説ではありま せん。確かに、インチキインデント的な字下げ効果を狙っている訳ではありませんが、イ ンデントされなければ使用していないと思います(正直者!(^^ゞ)。リストの構造とし ての存在理由、自動文書処理との関係がわかりません。

リスト構造が単に表現(整形)のための道具であれば問題ありませんが、厳密な自動 文書処理上の意味、たとえば、世界中の<dl>を抽出したら『万能用語辞典』になる 性質のものであれば、純粋な用語解説以外に使用してはいけない事になります。その場合、 私の使い方は間違っています。また、『妻−弓子、38歳、最近太り気味』のような個人的 内容や『M$−守銭奴、独裁者』的用語解説に用いると、抽出の結果できあがった『万能用 語辞典』は『爆笑用語辞典』になってしまいます。考えすぎでしょうか、気になりませんか?

第1号 コメント:誰が何の目的で作ったかわからないリストに値打ちはない、規則 で決めたとして規則が守られると思うのが根本的にマチガッテル!『万能用語辞典』を作 ろうと思うヤツはいない、でも世界中から集められた『妻−弓子、38歳、最近太り気味』 は見てみたい(by HISADA)。


UP

数字や英字/全角か半角か?

本文中で使用する数字や英字は半角・全角 のどちらが良いのか解りません。数字は計算の対象に、英字は外国語処 理の対象になる可能性があるので、半角が良いような気がします。その一方で、文書全体 の処理を考えたとき全角半角、2バイト系文字と1バイト系文字が入り混じっているよりも、 日本語的には2バイト系文字で統一されている方が都合が良いような気もします。少なく とも、同じ単語はどちらかに統一されていないとマズイであろう事は予想できます。

当初、固定ピッチのDos版ワープロでの入力作法、少なくとも当時は普通だった作法に ならって、『1桁の数字は全角、2桁以上は半角、3文字程度の英字は全角、それ以上は半 角、複数の単語が並ぶとき長いのは半角、短いのは全角』としていました。つまり、見た 目と思い付き、WindowsにLinux、でもDOSでLinux・・・無法地帯(^_^;)。

そもそも、ひとつの文字コード内で同じ文字 が2バイト系と1バイト系に存在する規格が間違っている、と言う意見があり ます。私も1票入れたいと思いますが、規格に文句を言っても解決しません。

そのメリットを確認したわけでは有りませんが(デメリットも解りませんが)、プロ ポーショナルフォントの場合は全角と半角はほとんど見分けがつかない事、タグを全角で 表現するとカットアンドペーストで使えない事、および(面倒くさいが ^_^;)諦めて実 体参照を使う気になった事から、htmlの記述例は半角、その他の英字と数字も原則的に半 角で統一しました(2003年12月更新)。

しかし・・・記号類については全角と半角が(その場の気分で)使い分けられていま す。十数年来の付き合い、Dosの習慣はそう簡単には抜けません (^^ゞ。


印刷結果

もともとブラウザ間で印刷結果は異なり、レーザーかインクジェットかでも異なりま すから、作成者側の問題では無いような気もしますが、『時代おくれ』スタイルの場合、 ちょっと問題があります。Operaは非常に美しいプリントアウトをします(残念ながら印 刷関係の障害が残っており、印刷するとコケルことがありますが ^_^;)。IEでは白文字 が灰色になり、くっきりした印刷になりませんが、可読性の問題は無いし『トナーやイン クの節約』だと思えば腹もたちません。

問題はNN、『またお前か!』です。NN4の印刷デフォルトはページ背景色なし、テーブ ル背景色あり、文字色指定あり、です。プリンタでは『白い色=印刷しない紙の色』です から、『時代おくれ』はNN4では本文のほとん どが印刷されません。ま た、NN7の印刷は非常に薄く読み取り困難で す。デフォルトのブラウザを標準とする『時代おくれ』としては、こう 言う問題にも対応したいのですが、現在のところ印刷まで考慮する余裕がありません。

NNユーザーの方はお手数ですが印刷の設定を変更して下さ い。NN4は印刷オプション(ページ設定)で『テキ ストを黒で印刷する』をチェックすれば本文は印刷できる様になります(そ のかわり、見出しが読めなくなります T_T)。NN7には印刷の文字色に関するオプション が見当たりません。おそらくNN7に限らずCSS対応の新しいブラウザでは印刷整形用のCSSを 書き直せばよいのだと思いますが、よく分りませんので自分で考えてくださいm(__)m。

なお、いずれのブラウザでも『背景も印刷』にすると、美しく印刷してくれますが、 インクやトナーがあっという間に無くなります。お勧めできません(^^ゞ。


サイト構造

サイト構造は技術的問題と言うよりも、情報提供方法の問題であ り、個々人の情報提供能力とセンスが問われる『正 解が存在しない問題』だと思います。個人の趣味も大きく関わってきます。 『時代おくれ』は個別ページの問題で手一杯で、サイト構造のスタイルを確立できていま せん(情報提供能力不足のため永久に確立されない可能性もある ^_^;)。以下、現在感 じている問題点の列記です。

項目立てがしっかりしており、それぞれの話題がきちんと整理されていれば、必要な 情報が必要な順番で必要な場所にあるので、複雑なサイト内リンクは不要です。また、 『(9):『戻る』ボタン』で示した様に、サイト内の移動(リンク)を階層を進む・戻 るのみで構成可能であるため、サイト全体がすっきりした単純な構造になります。閲覧者 も迷子になりません。

逆に言うといい加減な項目立てでそれぞれ の話題が入混じっていると、複雑なサイト内参照リンクが必要になり、閲覧者を迷路に引 き込んでしまいます。情報提供の基本中の基本で、文章構成力も含め作 成者の能力が問われます(問わないで・・・ ^_^;)。

サイトの内容と量が極めて限定されている場合を除き、項目は階層ごとに細分されて 行きます。各階層で大雑把な項目わけを行なうと階層が深くなり、目的の情報までの操作 (ステップ)が増えてしまいます。逆に、早い階層で細分すると情報までの階層は減りま すが、多数の項目(目次、選択肢)から目的の情報を選ぶのが難しくなりま す。各階層で(同時に)提示される項目数と階層の深さのバランスが重要です。

自在なリンクがハイパーテキストの醍醐味だ、紙媒体と違い階層は飛び越せるから関 係ない、と言う考えもあります。確かにパソコン操作に習熟しWebの仕組みに精通した閲 覧者は困らないでしょうが、初心者やパソコンの苦手な閲覧者には複雑な階層構造は十 分な障壁となります。各項目の階層構造は統一性(ルール)を持っている方が、閲覧者に より親切です。

概してパーツメーカーのサイトは判り易く、目的のドライバが簡単に見つかりま すが、PCメーカー、特に日本のPCメーカーのサイトは複雑な階層 を持ち判り難く、ドライバどころかダウンロード場所を見つけるのに苦労します。サイト のメニューを辿るより、検索エンジンで探した方が簡単確実です。私の気のせいで しょうか(‾_‾;)。

1ページ(1ファイル)が長すぎると、当然、重くなります。複数の内容を含んでいる 場合には検索エンジンのand検索で思わぬ不適切な組合せでヒットし、検索効率を落とし てしまいます。完全な1ページ1内容とした場合、関連する話題が細切れのページで構成さ れ全体像が掴み難い、一つの話題を1回で検索や印刷する事ができない、頻繁なページめ くりが面倒であるなどの問題が生じます。さらに、大量のファイルを管理する作成者も大 変です(^^ゞ。1ページは『関連する適切な内容と量』で構成する必要があります。

以上、言うのは簡単、実現困難な話題を並べてみましたが、自分の情報提供能力の無 さを痛感する今日この頃、放り投げたブーメランは美しい円弧を描き、自分の頭に突き刺 さってしまいました(^_^;)。一応、『時代おくれ』 では統一された階層構造の元で、統一された(少ない)ステップで目的の情報が得られ、 かつトップページにも戻れること、を最低ラインにしています。


マルチメディア

文章で延々と『初代ゴヂラ』を描写するより、1枚の静止画が、何百枚の静止画よりほ んの数秒間の『鳴声付き動画』の方がより的確な情報を伝えられます。マルチメディアコ ンテンツは情報提供の手段として極めて有効であり、否定する気はありません。私も大好 きです。『時代おくれ』でマルチメディアを使用しないのは、その意思と能力がないから です(^_^;)。関係ないということで問題を先送りしています が、マルチメディアコンテンツの提供は、アクセ シビリティに関する様々な問題を抱えています。

WWWは構築時のハード・ソフトと通信環境の制約から文字情報を主体としており、文字 情報の特性から様々なハンディを抱える方が情報弱者から脱出する、情報共有のチャンス を与えました(あくまでもチャンスであり、現実は非常に厳しいですが ‾_‾)。しかし、 ハード・ソフトの飛躍的高性能化と通信の高速大容量化が、文字以外の新しいマルチメデ ィアコンテンツの提供を可能にし、その提供量は増加中 です。過度のマルチメディア偏重がハンディ を有する方を再び情報弱者へ追いやる可能性が危惧されます。

マルチメディアコンテンツの提供方法は規格化されておらず、W3Cのガイドラインでも アクセシビリティに関する具体的な方針は示されていません(冷静に読むと『今は使うな !』かもしれません)。今後、さらに普及が進めば字幕トラック、副音声トラックなど身 体的ハンディを考慮した規格化が行われるとは思いますが、すべての閲覧者に高速大容量 回線が保証されているわけではありません。そし て、新しい規格、新しい技術は、『古い環境』 では利用できませんが、また冷遇が予想されます(T_T)。次項『古い環 境の見切り方』につづく・・・


古い環境の見切り方

私は古い環境『旧版ブラウザしか使用できない旧型パソコン』にこだわっていますが、 時間が経てば古い環境は無くなっていきます。さすがに存在しないものに配慮する気は有 りませんが、どのタイミングで古い環境を見切れ ば良いのかわかりません。

本来は、公的機関で大規模な直接調査を行って閲覧環境に関する情報を提供するのが 筋だと思いますが、期待するだけ無駄です。個人が利用可能な情報源はUA統計ですが、 『時代おくれ』ではサンプル数が少なすぎるの で、68user's pageの調査結果を 利用させて頂いていますm(__)m。

旧版ブラウザと旧型機種は表裏一体の密接な関係が有り、私が『古い環境』と考え対 象としているのは、IE3以前、NN3以前と組み合わせて使用される80386や80486などを搭載 した初期の32ビット機、おおむね1990〜1996年頃の製品です。初期のPC/AT互換機や旧Macそ して栄光の日本独自仕様機、PC-9801、FM-TownsやXなどが該当します。

その『古い環境』は全体の0.40%、250人に1人、日本のNet人口は5,645万3千人に達し たそうですから(2003年 2月、インターネット白書2003)、該当者 は22万人です。私は22万人に対して『閲覧側の責 任だから切り捨てるよ』とは言えません。また、控えめに1台を5人で共有 するとして計算しても4万台以上がNetに接続されており、スタンドアロンも含めると相当 数の旧型機種が現役で使われていることになります が、十分活用できる数万台を『規格が見捨てたか ら使うな、ハイ、ゴミ箱行き!』とも言えません。まだ使える物を次々と捨 てて行ったらゴミ問題が悪化しますし、当時のパソコン価格を知る者として、捨てられま せん。『勿体無いお化け』がでます(^^ゞ。

現在、私が対応している『古い環境』も時間が経てば、1990年以前の16ビット機のよ うに消えていく事は確実ですが、その過程のどこで見切れば良いのか判断できません。 また、新しい規格・新しい技術の投入が続く 以上、『次の古い環境』が出現することも確 実です。サイト開設の目的(と開設者の性格)にもよるでしょうが、こ の問題が解消される事はありません。

現実問題として、手元に確認環境が無ければ対応する事はできません。私がそうした 旧型機種を入手・維持できなくなったときが『見切るとき』かなと、最近は感じています が・・・在庫量を考えると先は長そうだ(^_^;)。


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