HTML備忘録 / 対象環境

  • 2003年07月18日:作成
  • 2018年10月26日:全面改訂
  • 2022年01月10日:Webフォント導入とFirefox/HTTP2情報を追記

ここは個人的結論のみで、その判断材料は殆ど示さない。詳細や根拠データが気になる場合は、「バリアフリー」を参照されたし(無視された物も見えてくるだろう ^_^;)

通信環境

基準をダイヤルアップ接続からADSL接続に変更する。速度は数百倍となり、結果、ページ当りの容量制限は大幅に緩和され、画像の積極的使用はもちろん、音声や動画も提供可能になる(提供できる物はないが)。

2022.01.10 追記 この通信速度であればWebフォントを導入しても、自前アップであれば通信負荷も2~3Mb程度で、表示遅延はほぼ起こらない。表示は原則ブラウザ任せが「時代おくれ」の基本であるが、フォントの大きさではなく「形」の制限なので害は少ないと思う。また理由は不明であるが、フォント指定で整形がより正確になるブラウザも確認している。これらから判断し自前アップに限りWebフォント使用を認めることにする。

可能であれば回避したかったが、閲覧者の安心(感)のため、SSL接続を導入する。必然的にプラットフォームに制限が生じるが、これも世の流れかと思う。

正直なところ、Chromeの非SSL接続に対する迷惑な警告「保護されていない通信」さえなければSSL導入は無かったのだが、さらに、Ver.70から警告が赤文字になる予定と聞き、諦めるしかなかった (-"-)

物的環境

ここ「時代おくれ」では2017年12月~2018年2月の集計で、ブラウザ全体の5.8%がInternet Explorer 6~8である。これらの旧環境はhtml5、CSSやJavaScriptの実装に問題があるので、かなり厳しい機能制限をかけないと対応する事ができない、ほぼHTML4.01の旧時代おくれスタイルになってしまう。

しかし、SSL通信(TLS 1.2とほぼ同義)を導入するので、上記旧環境は接続不能となるため対象環境から自動的に除外される。非Windows旧環境にも足切対象が含まれ、実際には5.8%*を超える閲覧者が切捨てられることになる。

我家ではアンチウイルスソフトのないWindows 3.1~2000はネット接続禁止、PC-9801、Performa、FM-Townsは現在休眠中で直接的な害はない。そうであっても、20人に1人*以上を排除する原因が、Chromeのあほメッセージである事は気分が悪い (~_~)

*Windows XPなどTLS 1.2対応ブラウザに乗り換え可能な環境も多いので、実際にはもっと少ない!と願いたい。

私の趣味である旧型PCの救済活用ひまつぶしの都合から、所有する旧型機種で閲覧できることが第一目標なので、我が家の主力ネット環境であるAMD Athlon XP +2400(SSE)、メモリ1GB、Windows XP、Firefox 48(SSE版最終)を標準環境とする。実用稼働しているこれ以下の環境は稀であろうと思われ、これで大丈夫なら他も大丈夫と信じる(本当は違うが・・・)。

なお、Athlon XPの標準環境はもちろん快適とは言い難いが、それなりに実用に耐えており、古いからという理由だけで廃棄されるレベルではない(当社比では ^_^;)。

我が家のプラットフォーム
ハードOSブラウザ備考
PC/AT SSEWindows XPFirefox 48Opera 12Internet Explorer 8はSSL不可
Windows 7Internet Explorer 11
Debian 7Firefox 52Opera 12
PC/AT SSE2Windows XPFirefox 52Opera 12Chrome 48*
Debian 7Iceweasel 38*Opera 12
iPad 3iOS 9.2.1Safari
タブレットAndroid 4.0.4Opera 29Chrome 427インチ(1024 x600 )
標準ブラウザはSSL不可

*点検はローカルのみ

世間的には十分に古い上記環境で点検を行っているが、この中のFirefox 48(Windows)とOpera 12(Linux、Windows)には特別な意味が有る。

SSE2非対応マシンでもWindows 7はインストール可能でInternet Explorer 11を利用できるが、非力な旧型CPUでの実用性は?である。その様なマシンでは敢えてXPに留まる選択肢もあるが、現時点で入手可能なSSE2不要のモダンブラウザはFirefox(45~)48のほぼ一択となる。つまり、Firefox 48の切捨てはSSE版CPUマシンの切捨てを意味する。

Opera 12はモダンブラウザとは言い難くなってきたがまだまだ使え、旧型PCでも軽快に動作する独自エンジンPrestの最終版でもあり、Operaファンが使い続けている。またLinux、少なくともDebianでは標準リポジトリからOpera 12が導入可能であることも、ユーザーが減らない理由の一つだと思う。

であるからして、当然が勿論で必然的に「時代おくれ」がこの2ブラウザを現時点で見捨てることは許されない

2022.01.10 削除 標準環境を含む3ブラウザがローカルのみとなっている。それは、Sakuraの共有SSLに問題がありTLS 1.2対応であっても接続できないからである。標準環境で見られるように頑張って作っているのに、Sakuraの共有SSLを導入したから表示できない、と言うのは如何なものかと思う。将来的には非SSLサイトも併置しなければならんのか?

Firefox 48のエラーメッセージ

接続が安全ではありません、Webサイトが不適当なレベルのセキュリティを処理しようとしています。

h2dion.sakuraweb.comは攻撃に対して脆弱な古いセキュリティ技術を使用しています。攻撃者は保護された情報を簡単に暴露できます。サイトを安全に訪れるには、このWebサイトの管理者にサーバの問題を修正してもらう必要があります。

エラーコード: NS_ERROR_NET_INADEQUATE_SECURITY

2022.01.10 追記 Windows XP/Firefox 45~48が上記メッセージでSakuraのhttpsページを表示できないのは、Sakura提供の証明書が「Firefox 45~48が持つ古い証明書を経由した間接認証をサポートしないため」と考えていた。が3年の時を経て、実際にはFirefox側のHTTP2プロトコル処理が原因であることが判明 (^_^;)Sakura側にまったく問題は無く完全な冤罪であったこと、ここにお詫びする、すまんかった m(_ _)m

セキュリティに関わる警告となっているが実際には通信プロトコル/HTTP2のエラーであり、HTTP2を止めれば表示可能になる。 HTTP2は、(1)about:configで設定ページに入る、(2)network.http.spdy.enabled.http2を検索、(3)値をダブルクリックでtrueからfalseに変更する、これで停止できる。

低速なHTTP1.1になるだけでセキュリティ上の問題は起こらないと思うが確証が無いので適用は自己責任とする(ってFirefox 48使ってる時点で既に自己責任だよなぁ、と思うのは私だけか ^_^;)。

人的環境

ここ「時代おくれ」は大人の遊び場、ある意味アダルトサイト(自己申告)なので、普通に日本語が読める大人を対象とし、子ども向けコンテンツや書き方は(絶対に!)導入しない。言語力の都合で多言語対応はできないが、翻訳ツールも充実してきたので何とかなる(する)だろうと期待する。

その大人の中にはハンディキャップを抱える方も存在すると思うが、そうした人的問題には可能な限り対応する。技術的作業量的に対応困難な場合は仕方がないが、情報の取捨は提供側ではなく利用側が決めることなので、コンテンツによる門前払い(見えなければ関係ない的手抜き)だけは絶対に避けたい。

教育福祉系の組織では本業が山積みでそんな余裕はないにも拘らず、なぜか「子ども向けサイトを作ろう!」と盛り上がることが多い。実際に「まともな子ども向けサイト」を作るには、対象学年(可能であればそこまで)の指導要領や教科書のリサーチは必須で、児童心理教育心理の知識も望まれ・・・と、相当な手間とエネルギーが要求される。

しかし、無意味に盛り上がったアホどもは、カラフルなページに大きな文字で平仮名を増やし漢字にルビを振っておけば子ども向けと信じている、これにピコピコのGifアニメーションがあれば完璧と・・・このアホどもと闘い続けた結果、私は子ども向けサイトに拒否反応が起こるようになってしまった。子ども向けと幼稚は絶対に違う!

子ども達自身にサイトを作らせる必殺技がある。それを見る子ども達、少なくとも関わった子ども達にとって非常に身近で親しめるページとなり、IT教育も兼ねそのメリットは(予想される)内容的デメリットより大きいかもしれない。また、その監督職員(≒私)以外が余分な業務に煩わされることもない、かなり賢い手法だと思うが、この提案が採用されることは無い。なぜならば、アホどもは本業を放り出す口実を探しているだけで、子どものために子ども向けページを作りたい訳ではないから・・・。

過去の経験から、子ども向けサイトが話題になったら組織の黄信号、マスコットは赤信号、ゆるキャラは臨終宣告と理解している(現職場は赤信号 -_-;)。


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