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(8):機種(パーツ)個別情報

2001年8月20日作成/2017年10月29日更新/1加筆


80486DX

内部レジスタ・外部データバス共に32Bit、浮動小数点コプロセッサ内蔵、Socket3対応 の32BitCPUの基本形として登場しました。 命令セットもほぼ完成しており、Pentium以降 の32BitCPUは単にその高速版に過ぎません(と私は思っている)。80486に はDXから派生したいくつかのバージョンがあります。


80486の基本スペック
名称発売電圧キャッシュクロックコプロ備考
80486SX(1)19915V8KB16、20、25、33MHz487SX(2)廉価版
80486DX198925、33、50MHz内蔵
80486DX2199250、66MHz内部×2
80486DX41992?3.3V16KB75、100MHz(3)内部×3

(1)486SXに は3.3V版もある(らしい)。80386DXとの違いは何だろう?
(2)実際には486SXに浮動小数点機能を追加し たCPUで486DXとほぼ同等。
(3)DX4-100MHzには25MHz×4、33MHz×3、 40MHz×2.5、50MHz×2がある。

初期のPC/AT機、特にAT仕様機は80486や互換CPU搭載機が多く、中古で販売されてい るCPU単体も捨て値(もうタダ?) で、80486CPUは旧型機種活用の必須アイテムです。

役立たずと思われがちな80486CPUですが、DX2〜4にオプションの『若干の忍耐力』を 追加すれば通常の作業は十分こなせます。私は高速なシューティングゲーム、重いスクリ ーンセーバーの閲覧、CPパス解析(最近は需要無し ^_^;)以外のほぼ全ての作業をDX4で 行なっています。V30搭載機をPC286Lとネーミング販売し、CPUを 待つ忍耐力を養成して下さったEPSON社に感謝致します・・・って凸(‾_‾メ)。

基本的に80486CPUはピン互換なので、SX〜DX2ではCPU換装は簡単に行なえます。DX4で は電圧降下が必要なので、レギュレータ(下駄)を使うかレギュレータを内蔵したDX4ODPを 使用することになります。

なお、PC-9801BXのODPソケット(5Vのハズ)に下駄無しでDX4を取り付けたら、壊れる ことも暴走することもなく20×3=60MHzで動作しました。DX4の寿命は縮むと思いますが、 PC/AT機でも十分冷却すれば下駄無しでもOKの可能性が有りますが、当然、自己責任です。

CPU換装時の選択肢として、本家よりも安くて性能の良い互換CPUが存在しました。AMDか らAm486DX4やAm5x86が、CyrixからCx486DX2や5x86が発売されており、入手したマシンに 既に使用されている可能性もあります。

その中でもAMDのAm5x86はSoket3最速CPUで、内 部クロック4倍の133MHzで動作します。オーバークロック耐性(ほぼ耐熱性) にも優れ、それぞれロットによってADWが55℃−150MHZ、ADYが75度−200MHz、ADZが85℃−230MHzで 動作すると言う情報があります(PC-9821で400MHzと言う凄い噂も・・・)。486マシンを 活用・改造する機会があれば、チャレンジしては如何でしょうか。


101英語キーボード


Up

Zenith Note-FLEX

Zenith Data System(米国)のノートです。各Moduleは全てワンタッチ脱着で予算に応じてModuleを購入しユーザーが組み立てる方式で、米国では人気商品だったようです。かつては米国政府機関でも採用されており、X-filesではスカリーが姉妹機Note-Ster(と思われるもの)を使っていました(性能は自慢できんのか ^_^;)。

シンプルなデザインとカラー、使いやすいボール、邪魔にならない正面向きフロッピーが気に入っています。私の主要マシンで、かなりの時間をこのノートで過ごしています(処理が遅くて(^^ゞ)。数台入手してそのModuleを組み合わせ、最上位モデルに拡張してあります。なお、FlexはFlex-Pentiumに発展した後、製造が打ち切られ、Zenithは現在パソコンを製造していない可能性が高いです。

注意:ZenithのサイトURLであったwww.zds.comは転売され?現時点では攻撃的有害サイトとされています、ドライバ探しなどで引当ててもアクセスしないのが賢明です。その他の民間有志のサイトで探しましょう(2017.10.29 追記)。

Size30×22×5 cm
2.9 Kg
Main Unit ModuleBios:Phenix
External video:1024x768 (x256 colors)
Two type II PCMCIA devices
Speaker / microphone
Stereo Audio I/O jacks
80486 CPU ModulesSX?(33MHz)〜DX4(100MHz)
Hard Disk Modules2.5"E-IDE 200MB〜(8.4GB?)
Floppy Disk Modules1.44MB
LCD Display Panels 10.4" Monochrome
10.3" DSTN Color (VGA)
9.4" TFT Color (VGA)
Memory Modules4MB〜24MB

Hardware.txtに繰り返し問題がある機種として登場し、その通りの障害が出ますが、 全体的には素直で扱いやすい機種です。

CPUはDX4-100まで選択可能ですが、起動しない本体があったり、動作もやや不安定 で発熱対策も必要になります。DX4-75が安定しており、100との性能差もほとんど無い(遅 いvsもっと遅い)ので75がベストチョイスです(が、気がつく前に売ってしまった ^_^;)。 CPUの白いシールは特殊放熱シールのよう ですから、剥がしてはいけません。一度でも剥がすと熱暴走が起こり易 くなります(T_T)。型番の確認はソフトで行うのが安全です。

528MB超ハードディスクを使用するには最終Biosが必要ですが、供給が打切られた可能 性があります。TFT液晶は非常に高品質ですが、DSTN液晶は(DSTNにしても)いまいちで す。メモリーは2スロットで汎用72ピンSIMMが使用できますが、認識制限がありオンボー ド4MBに4MB+16MBの組み合わせの24MBが上限になります。


液晶パネルを開いた状態

液晶パネルを閉じた状態

モジュールを分解した状態

左からCPU、メモリ4MB、16MB

Asound GOLD


Asus P5A-B

FSB100MHz対応を旗印にSuper7を名乗って1998年末に登場し、 事実上、最強最後のSoket7マザーボードと なりました。ほぼ同性能でスロット数の多いフルサイズATXのP5Aもありますが、旧 型の小型AT筐体を活かすためにはBabyATサイズのP5A-Bが必要です(その必然性が私にはある ^_^;)。

基本的にATマザーボードですが、電源はAT/ATXの両方に対応しており、付属ケーブル でPS/2ポートも使用可能ですから、ATXとして使用する事も可能です。もちろ んK6-2-550とK6-3-450に対応しており、FSBおよ びCPUクロックを詳細に設定する事が可能でほとんどのSocket5/7対応CPUが搭載可能です。

Asus P5A-B Motherboard Layout

Asus P5A-B Motherboard Layout

相当数が販売されましたから、中古で入手する事もあるかと思いますが、いくつか注 意点があります。

まず、PS/2ケーブルの有無で、これが無い場合には頑張ってATマウス/キーボードを 調達するか、高価なAT⇔PS/2変換コネクタでPS/2用を使用しなければなりませんが、私の 知る限りマウス用の変換コネクタは超レアで す。USBマウス/キーボードも使用できますが、インストール時の挙動(インストーラ がUSB機器を認識できるか?)は、我が家にUSB機器が無いので確認できません(USBは嫌いです ‾_‾)。

次に、マザーボードからUSB端子を引出すUSBカードの有無です。単なるケーブルでは なくチップの乗ったPS/2・赤外線兼用カードで、これは別売だったので付属していない可 能性がありますが、おそらく販売は終了しています。これが無い場合には、3本しかない 貴重なPCIスロットを潰して汎用USBカードを使用しなければなりません(個人的にはそこ までしてUSBを使用する値打ちは感じませんが)。

P5A/P5A-Bともにオンボード音源の有無で2タイプあり、音にこだわらないのであれば、 オンボード音源を使用して貴重なスロットを開放するのが得策です。しかし、型番は共通 で外箱か実物(チップの有無)を見ないと区別できませんから、要注意です。また、性能 とは無関係ですがマニュアルに英語版と日本語版がありますから、選択可能であれば(自 覚のある方は(^^ゞ)日本語版にしましょう。

Award Biosを採用しており、項目も多く詳細な設定が可能ですが、お約束の32GBバグ があります(^_^;)。大容量ディスクを認識させる ためにはBiosアップデートが必須で、 最新Biosは1011.005 Betaです (1011.004 Beta以降なら対応しています)。オンボード音源の有無でBiosファイルが異 なりますから、ダウンロード時には注意して下さい。

なお、バイオスをアップデートするとデフ ォルトがPS/2マウスに書換えられATマウスが使用できなくなりますが、 設定を元に戻すにはマウスが必要と言うドツボにはまってしまいます。ATマウ ス常用の場合は、PS/2またはUSBマウスを用意してから作業を行って下さい(キーボード 操作で復活させるのは至難のワザです ^_^;)。


1998年から2000年にかけて、米国製486搭載ATパソコンがモニタ付き1式で3,000円 〜5,000円と安価に調達可能だったので、25〜30台ほどリサイクルしSoket7AT機を量産 しました。記憶ではその中の7枚がP5A-Bでしたが品質は安定しており初期不良も無 く、性格も素直で扱いも楽、非常に好印象を受けました。その一方で周辺のPIIマザーが 次々と起こすトラブル・・・パーツが続く限りSoket7で行こうと決心しました(現在のス トックであと10年は楽々いけそうです ^_^;)。

また、ASUSTekは比較的熱心に旧製品のサポートを行っており、私が(滅茶苦茶な英語 で)32GBバグについて質問したときも、翌朝には『これを使え』とBeta版BiosのURIをメ ールで返信してくれました。横暴なI○M、横着なN○C、慇懃無礼なF○jitsu、それが 当たり前だと思っていた私にはASUSTekの対応が身にしみました・・・ディスクが飛んで 名前が判らなくなってしまいましたが、担当の方、有難う御座いましたm(__)m。


Epson LP-7000

巨大なモノクロレーザープリンタ(記憶では縦横高さが70×70×35cm程度 ^_^;)で元 々個人利用者向けではありません。トナーカートリッジが新しいリースアップ廃棄品を勿 体無いと引き取りましたが、トナーが尽きたところで我が家からも処分されました。その 理由は、巨大なクセにB4までしか印刷できない事に加え、P5A-Bに深刻な障害が発生したためです。

通常、個人ユースではA4が印刷できれば十分であり、紙送りも非常に正確(紙詰り 皆無!)で捨てたくはなかったのですが、直接接続はもち ろん、ネットワーク上に電源の入ったLP7000が 存在するとP5A-Bがリブートを繰返しまったく使用できません。

他のマザーでは問題が無いので引取り手を探したのですが、巨大さゆえに敬遠され(本 人が我慢できないものを人に勧めるなって(^^ゞ)、廃棄物として処分されて行きました。 既に過去の製品、この辺鄙な組合せに遭遇する事も無いと思いま すが、プリンタが原因でリブートが発生する事は 覚えておいて損はありません。私は原因に気が付く前にハードディスクを破 壊してしまいました(T_T)。


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