2017年10月15日バックアップの旧・時代おくれです 現行サイトはこちら
ナビゲーションスキップ 本文はこちら
←前
次→
↑目次
表紙に戻る

(2):何が問題なのか?

2003年7月18日作成/項目7から派生した新コンテンツです


WWWとHTMLの歴史・目的と現状

まずはお約束の歴史から。シッテル!耳にタコ!と言わない様に (^^ゞ

WWW(World Wide Web)はTim Berners-Leeが1989年にVannevar Bush (1945, As We May Think)のハイパーテキスト概念を『リンクによる文書の相互参照』として実現したもの です。学術論文、報告書や行政文書のような論理 だてられた文章を自動文書処理により交換・共有することを目的に開発され ました。

標準文書形式には簡略版SGML(Standard Generalized Markup Language)で あるHTML(HyperText Markup Language)が採用されましたが、必然的にHTMLは自動文書 処理に重点を置いた学術論文向き規則であり、個人的雑多な文書の処理には向いていませ ん。当然、日本語向きでもありません。

また、WWWは情報処理の専門教育を受けていない一般人の個人参入は考慮されていない 様ですが、現実のWWWは違います。専門教育を受けておらず自分でも勉強していない(^_^;)一 般人が徒党を組んでなだれ込み、内容と修飾の入り混じった無茶苦茶なHTMLを量産してい ます。気がつけば、学術論文が目的だったハズなのに『Web特有の軽い文章』が蔓延し、 学術論文は文責明示が原則なのに『匿名の世界』となってしまいました。

内容はともかく、HTML記述の混乱・誤用は本来の目的である自動文書処理の障害とな るため、W3C(World Wide Web Consortium)を中心に修正が試みられています。ブラウザ メーカーと一般人がHTMLに持ちこんでしまった修飾をスタイルシートに分離することが修 正の柱で、HTML4.0以降、本文に修飾を直接記述す る3.2的手法のほとんどが非推奨とされています。


『時代おくれ』の惨状と責任転嫁(^_^;)

試行錯誤の末、たどり着いたスタイル(典型例はコミックス)だったのですが・・・、自 動文書処理をまったく考慮せず、メタ情報など省略可能なものは全て省略、構造を示す要 素は<title>だけ、なんと、見出し<h>も段落<p>もありません(^_^;)。

その原因は、言葉足らずの解説書、古い勧告の (時に間違った解釈の)まま放置されている解説サイト、間違った記述をするHTMLエディ タ、それを無理やり表示するブラウザ、にあり ます。私は悪くない!(と 思うんですが・・・^_^;)。

Webの目的や意義に関する解説をしないで、『省略しても表示可、記述は推奨だが省略 可、厳密性には問題があるが使用可』などなど、こんな書き方では私のようなナマケモノ は片端から省略するに決まっていますし、表示できればそれでよいと初心者は思ってしま います。しかも困った事に、間違ったHTMLをブラウザがそれなりに表示してしまうため、 自分がおかしい記述をしていることに気がつきません。

これから勉強する初心者の方や自分の記述にナニカ心当たりのある方は、言葉の足り ない解説書やサイト、古い(しかも間違った)記述をするHTMLエディタの存在に十分注意 し、よく検討してまともな情報とツールを選択して下さい。HTMLで記述する場合で も、XMLやXHTML系解説サイトの自動文書処理関係の情報は有益です。


正直に言うとこの自動文書処理問題、W3C勧告の受け売りでまったく実感できません。 各種検索エンジンで『時代おくれ』は妥当なキーワードで各ページがヒットします。音声 ブラウザでもテキストブラウザでも不都合は感じません、少なくとも閲覧可能です。そも そも、私のページが高度な自動文書処理の対象になっているとも思えません。

しかし、妥当性を欠いたお前のページがWeb全体に 悪影響を与える!と言われたら無視する訳にはいきません。しかも、相 手は総本山W3C、その規則・勧告に逆らう事はWWWを否定する事になるので、認め従います ・・・が、実は処理側の技術が進歩して、既に陳腐で無意味な警告になっていたりして(^^ゞ。


←前
次→
↑目次
表紙に戻る