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(6):ハードウェアの改造 |
2001年8月20日作成/2003年9月1日更新/構成変更/1加筆 |
前章『(5):セットアップ』と同様にまず確実に動作させる、次に安定性とのバラ ンスを取りながらスペックアップを図りますが、Windowsが起動するまではあまり無理な 拡張はしない方がよいと思います。 |
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この最重要項目があまりにも原始的で役に立た ない事をお詫び致しますm(__)m。私はメモリに詳しくありません。旧型を 3〜4台分解して、SIMMを十分に用意してから御読みください(^_^;)。 Windowsを快適に使う秘訣はメモリを増設することで、標準搭載メモリ8MBとか16MBの 旧型機種では絶大な効果があります。旧型でも168ピンDIMM(ノートでは144ピンDIMM)が 使用できる機種では特に問題はありません。駆動電圧(3.3V)などの規格もほぼ統一され ており、認識上限が実用上の障害になる機種を見たことも有りません。最近の高速メモリ もFSB66MHzで使用可能です。これらの機種では適当に取付けるだけでOKのはずです。ただ し、低速な旧規格と混在させると問題が起きる場 合が有るそうです。また、64MBなど(当時としては)大容量のDIMMが認識で きない機種があるかもしれません。 問題なのは72ピンSIMMしか使用できない機種で す。72ピンSIMMには容量、パリティの有無、EDOかFPか、60nsか70nsか など種類がありますが、私には見分けることができません(^^ゞ。そして、 機種によって種類の指定がありますが、説明書が無ければ分りませんし、現在搭載されて いるメモリが正しい種類とも限りません。そこで私は、その辺に転がっているSIMMを適当 に取付けて認識されたものを使用しています。SIMMには3.3V用と5V用がありますが、切欠 の深さが異なり3.3V用SIMMを5Vのスロットに取付けることはできませんから、適当にSIMMを 取付けても(少なくともSIMMが)壊れることは無いはずです。 機種によって1スロット当たりと合計のメモリ 認識上限があります。もちろんDIMM使用機種にも認識上限はありますが、そ れとは桁違いに少なく16MB以下の機種もあります。 また、スロットごとに認識上限が違ったり、容量の組合せが決まっている機種もある ので要注意です。たとえば8MB+8MBは不可だが16MB1枚は可(あるいはその逆)、4MB+16MBは 不可だが入れ替えて16MB+4MBは可などです。なかにはバラでは認識されないのに組み合 わせると認識される変わり者SIMM(マザー?)もあります。 Biosの設定に項目があれば、パリティの有無やアクセス速度を変更すると使用できる 場合もあります。なお、バス幅の都合でPentium搭載 機種では同じ容量のSIMMを2枚単位で取りつけないと認識されませんの で注意してください。 起動時メモリチェックOKでDOSモードで問題なく使用できても、Windowsを起動す ると『例外エラー/一般保護違反/レジストリエ ラー』が頻発する場合、メモリの順番や組合せを変更する、あるいはBios設定でアクセス 速度を(普通は低速に)変更すると改善される場合があります。これはメ モリの種類が正しくない(質が悪い?)ためWindowsのシビア(しつこい ^_^;)なアクセ スに耐えられないためと思われます。 メモリの増設は本当に絶大な効果がありますから、諦めずに色々な組合せをチェック して1MBでも多く確保して下さい。私は非力なCPUの旧型機種では安定性が多少犠牲に なっても、16MBまではメモリ搭載量を優先する値打ちがあると思います。 98ノート用SIMMがPC/ATで使用できる場合があります。以前は不良在庫の98用パーツは 投売りで、流用のメリットがあったのですが、現在では98用は入手困難で価格的にもメリッ トはありません。PC/AT用は98ノートに使えないらしい ので、手元に98用SIMMがある人は無理してPC/ATに 使わないで、NEC被害者への救援物資にしましょう。 たまに、SIMMとDIMMの両方のメモリスロットを持っているマザーボードがありますが、 混在できるわけではなく、普通はどちらか一方を選んで使用します。混在可能な機種も有 りますが、DIMMのみ使用する方が安全で現実的です。 |
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私はSCSIディスクをPC/AT機で使用した経験がほとんど無いので、ここで話題になるこ とはありません(SCSI機器は高価だし、ボードは必要だし、私は貧乏だし・・・)。 Windows95を稼動させる最低スペックとしてハードディスク100MB(CD-ROM無しは150MB) を示しましたが、これではOSが起動するだけで(実験目的以外には)パソコンとして活用 できません。実用目的で使用するにはソフトをインストールしたりDataをバックアップす るための容量が必要です。で、ディスクの換装・増設となりますが、容量の壁に気を付け てください。最近の大容量ハードディスクは 古いマザーボードおよびOSでは使用できません。 |
容量 | 規格 | 製造時期 | フォーマット | 備考 |
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528MB | IDE | 94年夏以前 | FAT16 | |
(2GB) 8.4GB | E-IDE | 98年春以前 | FAT16のWindows950aまでは、1パーティション2GBまでの制限あり | |
FAT32 | ||||
(32GB) 2TB | 拡張INT13 | 〜現在 | 古いAWARD BIOSにバグがあり、32GB以上を認識しないものがある |
(PCJapan 2000年7月号より) この規格上の制限以外に、メーカー製パソコン、PC-98x1やFM-Vなどは機種 ごとに設計上の変な上限があるようです。 マザーボードが対応していない場合、大容量デ ィスクを取り付けても規格上限までしか認識されず、最悪の場合は起動不能に なります。その場合、ハードディスクにクリップ機能(528MB、8.4GBや32GBにジャ ンパで設定する)があれば、残りは無駄になりますが一応使用可能になります。 なお、Award Biosの認識上限のバグは、マザーボードBiosのバージョンアップで解決 する場合があります。マザーボードメーカーから修正Biosが供給されていなくて もwims.host.skで はAward Biosの32GBおよび64GBバグを修正して配布しています。該当 マザーの場合、必見サイトです。 ソフト的に壁を超える方法もありま すが、どうしても大容量ディスクが使いたいので あれば、ATAカードを導入した方が良いと思います。UltraDMA100対応カード であれば、容量はもちろんディスクの性能をフルに引き出すことができます。オンボー ドIDEと併用できるので、安価なIDEデバイスを4個以上使用できるメリットもあります。 そろそろ役目を終えつつあるカードで、売れ残りが処分されており安価に購入できます (2001年10月で4,000円前後、品薄?)。 なおWindows付属のFdiskには バグがあり、大容量ディスクの総容量が認識できません。全体の一括領 域確保はできますが、バイトでパーティション容量を指定すると確保に失敗し ます。パーティションを切りたい場合は『パーセ ント』で指定するとうまく行きます。 個人的には古いマザーで無理をして大容量ディスクを使用するより、その辺に転がっ ている小容量ディスクを複数台組み合わせて活用したほうが、金も掛からずリサイクルに もなって良いような気がします。複数台組み合わ せる場合は、2台目以降はすべて拡張領域にしておく(基本領域を作らない) のがポイントで、そうすればディスクの追加・交換時にドライブレターがずれるのを防 ぐことができます(これはWindows9xの場合で2000は自由に指定できますが、IDEマザー で2000は無理かなと・・・ ^_^;)。 ノートの場合はハードディスクは通常1台しか取り付けられないので、不要になった 小容量ディスクがごろごろしていると思います。ノート用ディスクは機種個別のケースに 入っているため機種ごとに規格が違うように見えますが、ケースを分解すると中身は同じ です。自分の知る限り薄型用のケースに厚型のデ ィスクが物理的に装着できない以外にほとんど互換性に問題はありません。PC98x1用 とPC/AT用でも相互に流用可能です。 取り付けネジの位置が異なる場合もありますが、加工すれば取り付けられます(ディ スクとケースのどちらに穴をあけるか良く考えてみよう!)。それなりに丁寧に取り扱う ものですから、瞬間接着剤でディスクとケースを固定しても問題はありま せん。ケースの分解やディスクの換装時にデ ィスクとケースのコネクタをつなぐフィルムを破損しないように十分気 をつけてください。修理やフィルムのみの入手は困難で、破損したらケースはゴミです。 同一機種のケースが複数確保できれば、1台のノートでディスクごとに環境やOSを かえて使用することも可能です。それぞれ目的が違えば小容量ディスクでも実用に耐えま す(画像収集用と動画収集用に使い分けるなどと、意地悪を言わない様に ^_^;)。 パソコン歴が長くなると、捨てるには惜しいが 使うのは怖い不良セクタ入りディスクも手元にあると思います。不良セクタ は伝染病のようにその周辺に広がっていく傾向があるので、ヘッドがその周辺に行かなけ れば使えそうです(なお、実際のクラスタは連続ではないから無関係だと言う意見もあり ますが、良く判りません ^_^;)。 その方法ですが、まずスキャンディスクやデフラグで不良セクタの発生位置に当りを つけます。次にFdiskで不良セクタを含む部分と含まない部分に分けて領域確保し、不良 セクタを含む部分を解放します(中間付近にある場合はこの操作が必要です)。後は確保 した部分をフォーマットすればOKです。私はこの方法で最初の不良セクタ発生から2年以 上使用しましたが、新たな不良セクタは発生しませんでした。 |
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